来年、15周年の節目を迎えるプロフェッサーズラウンド。 改めてオーナー藤元にプロフェッサーズラウンド、そして医師としてまた個人としてのあれこれを聞いてみました。
医師といっても個人としての性格や趣味嗜好は様々。スタッフとしても深堀してみたく、今回はあらためて聞いてみたい事、個人編をお届けします。
オーナー藤元にインタビュー VOL.3~個人編~
珍しい名前ですが、由来はありますか?
正直今になっても詳細不明です。祖父が開院した病院の法人名が、八日会という名前だったことが、八の字のつく由来のようです。8人兄弟なわけではないですよ。
ご自身の性格をひと言でいうと?
自分ではよくわかりませんね。あえていうなら、みんなと仲良くしたいという調和型の性格でしょうか。いろんなことをやってみたいという、好奇心旺盛なところもあるかもしれません。
好きな音楽は?
オールジャンルを聴くのですが、一押しは “LESS IS MORE” の音楽です。東京藝大の天才により構成されたストリングカルテットで、全曲変拍子のオリジナル超絶技巧曲を演奏するんです。結成早々ニューヨーク公演で超高評価、映画・CM音楽にも採用されました。最初にお伺いしたライブで感動し、無理にお願いして私も事務所のお手伝いをさせて頂いております(笑)。昭和大学の上條記念館ホールでも演奏会をしたことがあります。某元首相までいらしておりましたよ。
おススメの本はありますか?
小学館文庫の、“祇園「よし屋」の女医者”です。 実は80歳を超えて最近小説家デビューした父の作品です。経営する病院グループを突然後にし、全てを捨てて今は祇園に暮らしながら執筆活動に明け暮れているそうです。幼いころはいろいろあったのですが、ここまでメチャクチャだと清々しいですね。しかも、出版するなり文学賞を受賞しておりました。読んでみると、内容も描写も唸るものがあり、一読いただけると面白いかと思います。
いつも身に着けているウエストバッグには何が入っていますか?
財布とカギと携帯電話、筆記用具です。面白いものは入っていません。あ、小銭入れはコジコジの小銭入れです。
休日は何をしていますか?
何かの仕事をしております。医師になってから常にオンコールの癖がついてしまって、仕事もプライベートもごちゃ混ぜになって困っております(笑)。自分だけの時間は全然ありません。
ストレス解消法は?
寝ることですね。寝れば明日はやってきます。
今までの人生の中でいちばん感動したことは何ですか?
大地震がきて原子力発電所が爆発した日に、もう東京はダメだと思って、スタッフに、明日から出勤しなくていいから関西方面に全力で逃げるように、と指示を出したんです。患者さんがいるので、私はレントゲン室(壁に鉛のシールドがある)に籠って放射線を避けながら一人で診療を続ける手はずでした。翌日クリニックに来てみると、みんなが出勤してきていて、“先生を一人にできません”なんて言われたんです。あの時は感動しましたね。 結局東京大脱出みたいな状況にはならず、今となっては大げさすぎるだろ、という笑い話なんですが、あのときは本当にどうなるか予測がつかなかったんです。危機の時に支えてくれるみんながいるのは幸せと思いました。
Interviewee:藤元流八郎
Interviewer:プロフェッサーズラウンドスタッフ
Photographer:伊藤晴世