当店で取り扱っているドクターコート(メンズ)のデザインは、医療現場で必要とされる機能、伝統的スーツデザインを参考につくられています。
オリジナルドクターコートについて、企画した際に調べた伝統的なスーツのデザインと共にご説明させていただきます。
スーツの代表的な国は3つ、イギリス・イタリア・アメリカが挙げられます。
オリジナルドクターコートはイギリスの伝統的スーツデザインがベース
イギリスのスーツは、胸回り、ウエスト、ヒップにメリハリをつけたシルエット、肩の部分、肩先を少し高く盛り上げたビルドアップショルダーが特徴です。
肩がまるっとしていたり、なで肩、細身の体型、男性美を意識される方に好まれています。
イングリッシュドレープとも呼ばれていて、スーツがお好きな方はご存知かと思います。
タイトにつくられていて、昔の英国紳士は常にスーツを身にまとっていました。
ジェームスボンドも、いつでもスーツをまとってかっこよくアクションをしています。
下記イメージをご参照ください。
当店のオリジナルドクターコートのシルエットはこちらを参考にしています。
ユニフォームの要素も取り入れているため、当然アレンジも多いのですが、フォーマルを演出しながら長時間、身にまとうといった考え方も参考としています。
- スーツの袖にあるボタン(本開き)
- 現在は飾りボタンが多く、ドクターコートではそもそも袖のボタンもないものが多いです。その昔スーツの下に着るワイシャツは下着と考えられていたため、暑い時も脱がずに袖をまくることができるよう作られていました。
オリジナルドクターコートでは、袖をまくる機会が多いお医者様には必要かと考え採用しています。袖を捲った際に見える裏生地のデザインもこだわっています。
- ポケットのスラップ
- 本来フラップは雨よけのもので、屋外ではフラップをだし、屋内ではしまうといったフォーマルマナーがあるそうです。
オリジナルドクターコートでは、医療施設での使用を考慮し機能の方を優先しました。
幅広い層をターゲットにしたドクターコートはアメリカスーツデザインがもと(?)
アメリカの伝統的スーツデザインの特徴はウェスト周りや肩周りが、ややゆったりとして動きやすく機能的につくられています。
多種多様な人々が住むお国柄、どんな人にも合うものがベースとなっているようです。
ドクターコートでも幅広い年齢層のお医者さまをターゲットに考えてつくる際にはこういったサイズ感を取り入れています。
(ちなみにアメリカの有名ブランド・ポールスチュアートなどは世界中の上質な服を集めて販売するセレクトショップで、伝統を守りつつ現代的なシルエットを追求し細身なシルエットを多く販売しています。アメリカのスーツがゆったりしたとものと限定するこはできません、あくまでも伝統的なデザインとしてご説明。)
当店オリジナルドクタージャケットの方は、ドクターコートが細身を意識したのに対して、やや幅広い体型を意識して作っています。
イタリアの伝統的デザインもドクターコートに
イギリスのスーツが腰の高い位置でウェストの絞りをきかせている点に対して、イタリアのスーツは適度に着丈を長めにしてヒップラインを強調しています。
肩が丸くてしなやか、肩のシルエットを作るのではなく、自然な作りで、本来のショルダーラインを強調するように作られています。
もともとがっしりとした肩周りの方は、特にかっこよく見えるとされています。
イタリアのスーツは北部と南部で特徴に違いがあります。
- 南部ナポリの特徴
- イタリアのスーツ、クラシコイタリアというと一般的にナポリのものを指すようです。
肩周りはマニカ・カミーチャ(雨降)が特徴です。
着用した時にフィットするように袖付けにギャザーをもたせた縫い方が有名です。
ちなみにそんな本場スーツの仕立て屋が作ったクラシコイタリア・ドクターコートを当店でお取り扱いしています。
ダルクォーレ ブランドページはこちら
- 北部ミラノの特徴
- イギリスのタイトさとナポリのしなやかさを兼ね備えています。
ちなみにナポリとファッションの先進都市ミラノに挟まれたフィレンツェの仕立て屋が作ったドクターコートもお取り扱いしています。
LIVERANO & LIVERANO ブランドページはこちら
ドクターコート・デザインまとめ
スーツの分野でも伝統的なイギリス、イタリア、アメリカのデザインの良い要素や流行をとらえてアレンジされているように、ドクターコートでも伝統的デザイン、機能やシーンに合わせてデザイナーがこだわってお作りしています。
当店のセレクトブランドの中のドクターコートは、いずれもこのようなスーツ的要素の良い部分を参考にデザイナーがアレンジして作っています。
セレクトブランド一覧はこちら