先日神戸にてナガサワ文具センターの開発の方よりお話を伺う機会がありました。
そこで今回は【神戸スクラブ】のカラーで採用されたKobeINK物語についてご紹介させていただきます。
KobeINK物語とは神戸に本社を置く文房具専門店、「ナガサワ文具センター」が開発・販売している万年筆のカラーインク。
各色、神戸の景色がテーマとなっています。
例えば
「六甲グリーン」は港町神戸を見降ろす六甲山の深緑、神戸の人々を癒す落ち着いた深みのあるグリーンを表現。
また、「旧居留地セピア」は外国人の住居や通商の場として造成された歴史ある土地、落ち着いた街並みノスタルジーさえ感じる風景をセピアカラーで表現しています。
そして、神戸スクラブのもとになったカラー、「港島アイランドブルー」、「神戸ボルドー」。
「港島アイランドブルー」は人工島として誕生したポートアイランドの最南端にある神戸空港周辺の海を表現。
神戸空港周辺の海は晴天の日には青空と太陽光をよく反射し見事な輝きを見せる、そんな海を上空から臨むと際立った深い海の青が見えます。
「神戸ボルドー」は西神戸のエレガントなワインカラーを表現。
なだらかに広がる丘陵地でじっくりと育まれた葡萄は神戸ワインとして全国に出荷され人気を得ています。
KobeINK物語開発のきっかけは阪神淡路大震災以降。
復興した神戸の街並みを全国に発信するものはないかといった思いからできました。各色にストーリーがあり現在ではなんと70色以上開発されています。
なぜカラーインクが増え続けているのか?
万年筆自体の需要は年々少なくなっているのではと思う方がいるかと思います。
ところが神戸各地を色で表したその思いは、多くの人の心を掴みこのカラーインクは長い年月をかけ現在ヒット中なのです。
例えば学校の先生が採点する際に普通の赤ペンでは色がきつすぎるといって柔らかい色の「岡本ピンク」を選んだり、
「この色素敵ですね。使いたいけど何で書くのですか?」といった万年筆を知らない若い世代にも広がっているそう。
このインクが万年筆需要も作り出しているのです。
さらにこのカラーの地に巡るツアーなども企画されているとのことです。
色に込めた地元神戸への思いがあらゆる分野に広がっているようです。
他社でもカラーインクが出はじめているそうですが、長い年月をかけ一色一色に思いを込めて作り出したものにはなかなか、かなわないのではと感じます。
私は関東出身で神戸についてあまり知りませんが、開発のお話をお聞きし、ストーリーを知り”KobeINK物語”、
使いたくなりました。
● 神戸スクラブ(「港島アイランドブルー」、「神戸ボルドー」カラーを採用)