麻布十番は古い街だ。
その商店街の歴史は300年もさかのぼるという。周りを見渡しても、麻布九番もないし、十一番もないという不思議なところでもある。
紐解けばきっと興味深い歴史物語があるのだろう。
そんな街にひっそりと佇む、知る人ぞ知る専門店がある。
万華鏡専門店カレイドスコープ昔館だ。
そのたたずまいは、少年の心を少しでも持つものにとって、抗いがたい興味の吸引力を発していた。
ドアを開けると、まるで物語の中の、風変わりな博士の研究室のような光景が広がっていた。
これぞ求めている専門店の姿!気持ちが高ぶってしまう!
開業は1994年、当時はまだ日本人作家はいなかったため、アメリカから輸入してコレクションしたとのこと。
現在は日本人作家も多く、扱っている作品は300種類を超えると。
ガラス、ウッド、金属、有田焼などの素材を使い、ミラーの組み方でさまざまな作品が出来上がるという。オイルを使用しているものは、緩やかな色彩の変化が白昼夢を誘う。
なかには、望遠鏡のようになっていて、風景そのものを万華鏡化してしまうものもあった。
東北大で、万華鏡使用時の脳波のデータをとり、どのような変化が起きるのかが検討されたり、自傷行為のある子供、てんかんの改善などへの試みもあるとのこと。
これまた突然の失礼な訪問にも関わらず、社長の荒木さん、取締役の石原さんは快くお話をしてくださった。
熱く語る姿は、商売というよりも万華鏡愛にあふれたものであり、だからこそこのお店はすごく魅力的なのだと感じた。
とてもおすすめの専門店です!!!
カレイドスコープ昔館
〒106-0045 東京都港区麻布十番2-13-8
電話番号03-3453-4415
営業時間
11:30~20:00(平日) 11:00~18:00(日・祝日)
定休日 火曜日