藤元医師・白衣ショップオーナー

現役医師白衣ショップオーナーに聞いてみた Vol.1 ~プロフェッサーズラウンド編~

来年、15周年の節目を迎えるプロフェッサーズラウンド。 改めてオーナー藤元にプロフェッサーズラウンド、そして医師としてまた個人としてのあれこれを聞いてみました。

来年、15周年の節目を迎えるプロフェッサーズラウンド。この間、医療白衣業界と共に当店も成長させていただきました。

ユニフォームメーカー、ファッションブランド、スポーツブランド、第一線で活躍しているデザイナーが手がけるブランドなど、白衣も幅広く増え、ドクターの皆様方とのパイプ役として日々の現場のお役に立てればとの思いで運営して参りました。

改めて、オーナー藤元にプロフェッサーズラウンド、そして医師としてまた個人としてののあれこれを聞いてみました。今回はプロフェッサーズラウンド編をお届けします。

オーナー藤元にインタビュー Vol.1 ~プロフェッサーズラウンド編~

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プロフェッサーズラウンド / スタッフ

店舗を始めたきっかけは?

白衣ショップオーナー(藤元医師・)
藤元医師 / 白衣ショップオーナー

私が大学病院で働いていたころ、日々当たり前のように早朝から深夜の勤務、休日の呼び出しもルーチンでした。寄り道するところもなく、まれに休みがあっても行くところもなし。おしゃれな街なんかに繰り出す勇気もありません。

大学を退職するにあたり、残された同じような後輩たちが楽しく気楽に立ち寄れる、“医師の秘密基地”を作ろうと考えたのです。

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店舗名の由来は?

白衣ショップオーナー(藤元医師・)
藤元医師 / 白衣ショップオーナー

あらためて語るまでもなく、“教授回診”ですね。

私の師事した教授は、有能かつ、鬼のように厳しい先生でした。回診時には、カルテ、温度版、各種検査結果を小脇に抱え、ドキドキしながら激しいSuggestionを受けました。これは以後医学に生きる自身の全ての基礎となり、今でもとても感謝しております。毎週金曜日に2号用紙の最初に綴った、“Professor Sugita’s round“という言葉が、心を離れず、お店の名前にしました。

開店当初は、マネキンに白衣を着せて店内のあちこちに配置し、教授回診をイメージしてディスプレイをしていたんですよ。

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店舗を作るのにいちばん苦労したことは?

白衣ショップオーナー(藤元医師・)
藤元医師 / 白衣ショップオーナー

医師の副業は2種類あります。利益を得るための副業、そして趣味としての副業です。趣味の副業は、利益より持ち出しが多く余暇も返上して行うものです。この白衣のお店は、医師の秘密基地を作るという思いで立ち上げたので、趣味の領域に入りますね。従って、開業当初は、時間、体力、金銭的な負担がとてもきつかったです。
でも、来店する先生たちの喜ぶお顔がみられて、また来ます!といっていただけると、様々な不安は吹き飛んでしまうんです。苦労はありますが、とてもやりがいのあるお店だと感じています。

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東京都品川区旗の台に店舗を構えた理由は?

白衣ショップオーナー(藤元医師・)
藤元医師 / 白衣ショップオーナー

もともと後輩たちのために作ったので、私の勤務していた昭和大学病院のおひざ元に作りました。最近、隠れたグルメの街として、テレビ東京のアド街ック天国に取り上げられたりする話題の地域なので、当店以外のお散歩を楽しめるかと思いますよ。

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オリジナル商品のショップではなく、セレクトショップにした理由は?

白衣ショップオーナー(藤元医師・)
藤元医師 / 白衣ショップオーナー

メーカーとして優れた商品を作る方が事業としてはうまくいくのですが、来店いただいて楽しいのは、さまざまなメーカーや種類の白衣を着比べることができることだと思うのです。 なので選択肢はセレクトショップ一択でした。セレクトショップを運営する中で、先生方の沢山のご意見を参考にオリジナル商品を作り上げ、こちらも今では大好評です。
選択肢の一つにして頂ければ幸いです。大きな声では言えませんが、他のいろんな白衣メーカーの方々もこっそり当店に訪れて、先生方のトレンドなどを仕入れようとしていることもありそうですよ(笑)。

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オンラインショップが多い昨今、実店舗を作られた理由は?

白衣ショップオーナー(藤元医師・)
藤元医師 / 白衣ショップオーナー

秘密基地なので実店舗ですね。家賃のかからないオンラインショップが強いに決まっていますが、楽しいのは絶対にリアル店舗だと思います。
いま街を歩いても、同じものを置いてあるチェーン店ばかりが目につきます。絶滅の危機に瀕してはいますが、他にはあまりない個性的な専門店をなんとか維持して、散歩して楽しい街の一部でいられたらと思います。先生方に置かれましては、何卒ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

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カラー白衣を各メーカーで販売し始めていますが、プロフェッサーズラウンドが先駆けのようです。白衣がカラーである必要性はどのように感じてますか?

白衣ショップオーナー(藤元医師・)
藤元医師 / 白衣ショップオーナー

当店を作ったころから、白衣の品質が格段に向上してきました。もはや単なる作業着ではなく、高級なスプリングコートのようなものもあります。白以外の選択肢を取ることにより、普段使いも可能になると考えました。当店のカラーコートは、抗ウイルス素材を使用しており、通勤にも便利ですよ。

もう一つは私の本業である訪問診療に関連します。患者さんから、白衣で家の周りをうろうろしてほしくない、というご意見を頂くことがあるのです。訪問診療にも対応した白衣を作ろうと考えたのも必要性を感じた理由です。

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今後のプロフェッサーズラウンドの目標は?

白衣ショップオーナー(藤元医師・)
藤元医師 / 白衣ショップオーナー

理解を頂ける全国の基幹病院の周辺に展開出来たらと考えております。秘密基地同士つながり、先生方と協力してさまざまな情報共有や連携を作っていければと夢見ております。

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実店舗に望むことは?

白衣ショップオーナー(藤元医師・)
藤元医師 / 白衣ショップオーナー

先生方が気軽に気分転換できる場所でありたいということです。

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おしゃれな白衣が揃っているので、店舗を訪れる時に勇気がいります。とお客様にお話されることが多々あります。先入観をお持ちの方にメッセージを

白衣ショップオーナー(藤元医師・)
藤元医師 / 白衣ショップオーナー

もともとオシャレなブティックなんか怖くて入れないという自分を想定して作ったお店です。入ったから無理に売りつけるとか、そんなことはいたしませんからご安心ください(笑)。白衣の選定眼については、先生方はむしろプロフェッショナルです。気軽にいらして、店舗スタッフと仲良くしていただき、白衣談義をして楽しい時間を過ごしていただき、その上でもしもお気に入りを見つけたらご購入いただければと思います。

情報交換の場でもありたいので、たまたま私が居合わせるとお声がけしてしまうかもしれませんが、ご容赦のほど(笑)。

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来店される全てのお客様にメッセージを

白衣ショップオーナー(藤元医師・)
藤元医師 / 白衣ショップオーナー

ここは白衣を着用する先生がたの秘密基地です。なにも気負わず、気楽にいらしてください。偉い教授から研修医まで、忌憚なく語りあえるのが白衣談義です。白衣を贈るということにメッセージを込められるのも当店です。先生方にプレゼントを贈ろうとされている方、皆様のアイデアでより楽しく意義のある場所に育てていっていただければ幸いです。

当店でみなさまに出会える日を楽しみにしております。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

Interviewee:藤元流八郎
Interviewer:プロフェッサーズラウンドスタッフ
Photographer:伊藤晴世