本年、15周年を迎えたプロフェッサーズラウンド。 白衣のセレクトショップとして大きな節目を迎えました。 私たちが厳選したブランドの魅力をもっとお客様に知っていただきたい!との思いから新しいブランド、ウルフオブテクノロジーをご紹介。
ブランドディレクターの古屋英敬氏はなんと現役ドクター!
どのような経歴、お人柄なのでしょうか。
また、ブランド設立に至った経緯やこだわりなど伺いたいことが沢山!!
そこで、インタビューをしてみました。
こちらはインタビューpart2です

前回では古屋さんご自身の事を伺うことができましたので、今回はいよいよ本題!ブランドについて伺いたいと思います。まずは、ブランドを立ち上げたきっかけを教えてください。

元々ファッションについては好きな分野だったのですが、自分が医院開業するに当たって、医院のコンセプト設計やクリニックのデザイン、世界観の統一など自身や医院の見え方見せ方というものにより一層興味がわきました。

なるほど、ご開業がきっかけだったのですね。

はい、そこでクリニックのユニフォーム選びをしていた際に、沢山SNSや白衣のカタログを見ていました。すると、海外のクリニックのドクターチームの画像と、日本のクリニックの集合写真の雰囲気の違いが全く別物で。これはユニフォームによるところも結構大きいのではないかと思いました。

それは貴重な情報ですね!私も海外のクリニックの画像を見てみます!

もちろん、日本にも白衣は沢山あるのですが、基本はどのブランドも似ていて、ステレオタイプなものが殆どだというイメージでした。更にどんどん調べたくなって海外の白衣のブランドを調べていけばいくほど、デザインのイメージが全く異なっていて、社会的な背景も重ねて見える気がしまして、業界を反映するようでとても面白いなと感じました。 そう思ったら海外の白衣の着こなしを、更に一歩先に進めたウェアが欲しいと考えるようになりまして、新たなメディカルウェアの提案をしたいと思うようになりました。

なるほど、先入観や固定観念というのは確かに日本特有な感じはしますね。海外の白衣への視点、参考にしたいです。

その考えを仲間にプレゼンしてみたんです。私たちみたいな、特殊な世界観を持っている白衣のブランドがあってもいいし、自分は欲しい。そして白衣ブランドの中のアウトローをイメージして、こんなビジョンでモノづくりをしたいと話してみました。 そこからはもうその時にいたメンバーから始まり いいね➡欲しい➡必要 までなってしまい、止まることなく形にするところまで一気に駆け抜けてきた次第です。

まずはドクターであるご自身が欲しい、と思う事って原点というかとても大事なことですよね。そして賛同するお仲間もいるという。外の世界からみていると、ドクター達のつながりって友情や同志、戦友等という言葉では表しにくい互いをたたえ合いながら強固なものを感じます。皆さんのエネルギーが集まると、大きなチカラになるのですね。 ブランドのここはだわっている!というところはありますか?

こだわりは特別強く持って製作しています。例えば私たちの製品はいくつかのギミックを持っており、ブランドカラー、生地、遊び心などを持たせています。 まず初めに、私たちのブランドのラインナップはブラックに絞って展開しています。これまではあまり使用されなかった色の展開にあえてフォーカスしています。このブランドカラーの設定が独自の世界観を演出してくれていると考えています。

そうですよね。ここ最近ではブラックのスクラブを見ることは多くなりましたが、ブラックオンリーというブランドはない気がします。ブラックという色のチョイス、日本においては珍しい感じがします。

黒にフォーカスした1番の理由というか、モチーフは実は手塚治虫のブラックジャックなんです。なんか…ブラックジャック好きなんでしょうね。 そこからさらに広げて、ファッションのハイブランドが医師ブラックジャックのために白衣を作ったらどうする?とか裏設定をどんどん勝手に広げていったら、カラーは黒しか頭に浮かばなかったですね。そして世界観を統一するために黒にフォーカスすることに決めました。黒という色一つを取っても見え方魅せ方が一着ずつに異なっていて、素材との兼ね合いでも更にイメージが変わるのでとても奥が深いです。


ブラックジャックでしたか!ブラックジャック好きはドクターあるあるですが、ブラックジャックそのもの、というよりは裏設定が面白いですね!ワクワクします。 色彩心理学では黒はシック・高級・重厚感・気持ちを引き締めるなどポジティブな意味もありますよね。そして生地にもこだわりを感じます。

普段メディカルウェアでは使用されていない生地で有名なブランドで使用されているのと同じ素材を使用しています。 実は、日本では今現在なかなか高級な生地って手に入り辛くなっています。これは私もこの世界に入って初めて知ったことでした。高級生地は、想像には難くないのですが諸外国の方が消費が見込めるため、そちらに流れる方が多いのです。 私たちは独自のルートで本来高級ブランドに使用される生地を特別に確保しています。そのため私たちのブランドでは大量生産はせず、クオリティが担保できる数量限定のみの生産に止めています。現在すべての生産過程を日本国内で行っています。

独自のルートとはとても気になるところですが…(笑)手に触れただけでもしっとりとして質感の良い生地であることがわかります。海外生産の白衣が多い中、日本製は喜ばれますね。その他にもこだわりはありますか?

はい、リミテッドエディションのカラー展開の企画など、何かしらのギミックと遊び心を一つ一つの作品に必ず入れています。

特別感がありますね!

それらの結果、見た瞬間、着ていただいた瞬間に、ただものじゃない!というオーラを感じていただけると思います。「オーラって何?」って話なんですけれど(笑) 実際着てみると、本当になぜか雰囲気がガラッと変わりますので、デザインて面白いなと実感しています。

オーラ!!!面白いですね!是非、セールストークに使わせていただきます(笑) ブランドスタッフやメンバー構成はどのような感じでしょうか。

会社の代表としては、私が代表を務めさせていただいております。 メンバーは主要メンバー数名で医師の友人たちとやっています。デザインについてはデザインチームとして私ともう一人の友人と二人で考案しています。勝手にユニットということにしています(笑)。ユニット名まだ決めてないので現在ユニット名は募集中ですね、名前重要なので。あとはサポートメンバーとして工場の方だったり、流通関係の方だったり、他業種にもお手伝いいただき、みんながブランドを助けてくれています。


そうなんですね。ユニット名が決まりましたらぜひ、ブランド紹介ページに掲載させてください。助けて下さるサポートメンバーの方々がいるというのはきっと古屋さんのお人柄や熱意を感じ取ってくださっているのでしょうね。 そうそう!どうしても聞きたいことが…ブランド名にウルフとありますが、なぜウルフなのでしょうか?

とにかく突出したい、突き抜けたブランドにしたいという想いを、狼のイメージに込めております。実は元ネタは、「Wolf of Wallstreet」という好きな映画のタイトルからのオマージュです。いいですよね、狼。好きなんです。

そのウルフでしたか!マーティン・スコセッシ監督の映画ですね。狼は知能が高く、英雄やリーダーシップも象徴しているようですね。人を救うドクター達にはぴったりではないでしょうか。沢山の想いを伺うことができ、貴重な時間となりました。ありがとうございます。
次回はブランド立ち上げについてやデザインについてなど深堀りしていきます!