数えきれないほどのブランドがある白衣・スクラブ。プロフェッサーズラウンドは、自社で製品を作るメーカーではなく、複数のブランドから厳選して取り扱う「セレクトショップ」です。オーナーである医師の藤元は、なぜこの形を選んだのでしょうか。「メーカーとして優れた商品を作る方が事業としてはうまくいくのですが、来店いただいて楽しいのは、さまざまなメーカーや種類の白衣を着比べることができることだと思うのです。なので選択肢はセレクトショップ一択でした」。この考え方をもとに、実際にブランドを選定する際に重視している4つのポイントをご紹介します。
①動きやすさ・機能性
医療の現場は常に緊張感が続く場所。だからこそ、着用時のストレスは限りなくゼロに近いことが理想です。取扱いブランドのひとつCLIM DAIKANYAMAは、「動体裁断®」という、人体の皮膚の動きを解剖学的に研究した設計技術を採用しています。開発元のケイ.アンビエンテ株式会社によると、腕を上げる・前かがみになる・しゃがむといった動作をしても服が突っ張らず、一般的なユニフォームと比較して衣服内の圧力を70〜90%も削減できるというデータがあるそうです。「着る前は『普通のユニフォームと何が違うの?』という反応でも、一度着ると皆さん驚かれるんですよ」とのこと。動きやすさは、写真だけでは伝わりにくいからこそ、実際に試着して確かめる価値のあるポイントです。

②素材へのこだわり
ポリエステル一辺倒ではない素材選びも、選定基準のひとつです。装苑賞受賞デザイナー・浜井弘治氏との「CONCEPT HAKUI」企画では、自然素材である和紙を使ったメディカルウェアを提案いただきました。和紙糸は綿のおよそ3分の1という軽さでありながら、吸湿性は綿の約10倍。夏は湿気を吸い、冬は水分を吐き出すという調湿機能を持ち、エアコンが常時稼働する病院施設との相性の良さが期待されています。「和紙は正にそうで、ポリエステルとは異なり、水分を吸い込んで吐き出す素材で、環境問題を考えても取り組むべきだと感じました」と浜井氏。機能性と素材背景の両方にこだわったものづくりを行うブランドを選定しています。

③試着してわかる違い
プロフェッサーズラウンドが実店舗にこだわる理由も、ここにつながります。「白衣の選定眼については、先生方はむしろプロフェッショナルです」とオーナー藤元。だからこそ専門店の役割は、押し売りすることではなく、複数ブランドを実際に着比べられる場を用意すること。CLIM DAIKANYAMAの開発担当者も「たたみにくかったり、見た目だけではその良さが伝わりにくい。だからこそオフラインでの営業では、実際に試着してもらうことを重視しています」と語っています。カタログの写真だけでは分からない生地の質感やシルエットの違いは、試着して初めて実感できるものです。

④医療現場のリアルな声を反映した設計
ブランド側の開発姿勢も重要な判断基準です。ウルフオブテクノロジーは現役の歯科医師・古屋英敬氏がブランドディレクターを務め、自身のクリニック開業をきっかけに立ち上げたブランド。「医院のコンセプト設計やクリニックのデザイン、世界観の統一など、自身や医院の見え方見せ方というものにより一層興味がわきました」という自らの経験から、既存の白衣ブランドに感じていた「先入観や固定観念」への違和感を出発点にものづくりを行っています。また、CLIM DAIKANYAMAも「医療現場で使用されるユニフォームは、コスト削減の観点から、安価な素材や簡素な縫製が選ばれることが多い」という現場の課題から生まれたブランドです。実際に着る医療従事者の声を起点にしているかどうかも、大切な選定基準にしています。

まとめ
動きやすさ、素材、試着してわかる違い、そして現場の声を反映した設計。この4つは、当店がブランドを選ぶときに大切にしている視点です。ブランド選びに迷ったときは、ぜひ実店舗で実際に着比べてみてください。
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