CLIM ドクターコート

白衣ブランド、開発者が語る”着心地”へのこだわり3選

白衣・スクラブは、医療従事者にとって一日の大半を過ごす”仕事着”です。デザインだけでなく、着心地へのこだわりを開発者自身に伺ってきました。当店のインタビュー企画から、特に印象的な3ブランドの声をまとめてご紹介します。

①CLIM DAIKANYAMA|解剖学に基づく「動体裁断®」

CLIM DAIKANYAMAが採用する「動体裁断®」は、機能系被服デザイナー・中澤愈氏が人体の皮膚の構造を研究・分析して開発した技術です。人体に5cm四方のラインを引き、運動によって皮膚がどう動くかを研究。関節が自然に屈曲した胎児の姿勢をニュートラルポジションとして設計を行うことで、一般的な立体裁断(直立姿勢基準)にはない「動き」の概念を取り入れています。開発元のケイ.アンビエンテ株式会社によれば、腕を上げる・前かがみになる・しゃがむといった動作をしても服が突っ張らず、一般的なユニフォームと比較して衣服内圧力を70〜90%削減できるというデータも。「着心地が良くて、夜勤の仮眠がしやすくなった」という声や、あまりの快適さにプライベートのパジャマとして追加購入した医師もいるというエピソードは、その実力を物語っています。

CLIM DAIKANYAMA動体裁断®の解剖学的パターン設計イメージ

②ウルフオブテクノロジー|現役歯科医師が手がける独自の世界観

ブランドディレクターの古屋英敬氏は、東京歯科大学大学院・解剖学講座出身、現役の歯科医師です。自身のクリニック開業時にユニフォーム選びをする中で、「海外のクリニックのドクターチームの画像と、日本のクリニックの集合写真の雰囲気の違いが全く別物」だと感じたことがブランド設立のきっかけになったといいます。ラインナップはあえてブラックのみに絞り、モチーフは古屋氏が好きな手塚治虫の『ブラックジャック』。「ファッションのハイブランドが医師ブラックジャックのために白衣を作ったらどうする?」という発想から世界観を作り上げました。生地も、本来は高級ブランドに使われる素材を独自ルートで確保し、日本国内で数量限定生産。「見た瞬間、着ていただいた瞬間に、ただものじゃない!というオーラを感じていただける」という言葉通り、デザイン性と着用体験の両方にこだわり抜いたブランドです。

ウルフオブテクノロジーのブラックを基調としたドクターコート

③浜井弘治氏(TIGER BAMBOO DD)|和紙という”呼吸する素材”

装苑賞受賞デザイナー・浜井弘治氏は、30年以上前からファッション業界でエコロジー分野に取り組んできた人物。工場の残糸の再利用、藍染めを経て辿り着いたのが和紙素材でした。「和紙は呼吸する素材で、夏場に水分を吸って冬場に吐き出す」という日本人が古くから家屋に取り入れてきた知恵を、メディカルウェアに応用しています。和紙糸は綿のおよそ3分の1の軽さ、吸湿性は綿の約10倍。「病院勤務に最適だと思うんですよね。スクラブにしてもドクターコートにしても快適だと思います」と浜井氏。当店とのコラボレーションでは、和紙とコットンを組み合わせた和紙デニムのスクラブ、和紙とジャージを組み合わせたドクタージャケットの企画も進めています。

和紙糸を使用したメディカルウェア用生地のアップ写真

まとめ

解剖学に基づいた設計、独自の世界観へのこだわり、そして自然素材の機能性。着心地へのアプローチはブランドごとに全く異なりますが、共通しているのは「実際に着る人のことを第一に考えている」という姿勢です。それぞれの開発ストーリーの詳細は、以下のインタビュー記事もあわせてご覧ください。

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