CLIM DAIKANYAMA ー "解剖学に基づいた設計"さらに動きやすさを追求した素材の採用
一般的なメディカルユニフォームとは一線を画す、動きやすさと快適さを追求したブランド。今回は、その開発に携わるケイ.アンビエンテ株式会社・森信 啓太 氏に、ブランド誕生の背景やこだわりを伺いました。

ブランドを立ち上げた背景を教えてください。

医療現場で使用されるユニフォームは、コスト削減の観点から、安価な素材や簡素な縫製が選ばれることが多いんです。さらに、クリーニング業者が扱いやすいように、洗いやすさやアイロンのしやすさが優先されることも。 そのため、着用する側の快適さが二の次になってしまっている現状がありました。 実際に現場の声を聞くと、 <動きづらさを解消するために、わざと大きめのサイズを選んで着用している> <着たいと思えるユニフォームがない> といった課題が浮かび上がってきました。 そこで「命のそばで働く医療従事者の方々のウェアがこのままで本当にいいのか?」と強く感じたんです。 自分の経験を活かし、 着る人のことを第一に考えたメディカルユニフォームを作りたい という想いから、ブランドを立ち上げました。


なるほど…!現場のリアルな声を反映させたユニフォームなんですね。 ブランドのコンセプトについて詳しく教えてください。

私たちのCLIM DAIKANYAMAユニフォームは、 動体裁断®・動体縫製® という技術を採用しているのが最大の特徴です。 これは 人体の構造を研究し、人の動きに合わせて設計する技術 で、特に医療従事者の動作に適応するように作られています。 例えば、 <腕を上げる動き> <前かがみになる動き> <しゃがむ動き> といった動作をしても 服が突っ張らず、スムーズに動ける ように設計されています。 実際に、一般的なユニフォームと比べて 衣服内の圧力を70%〜90%削減 できるというデータも出ています。 医療の現場は常に緊張感が続く場所。だからこそ、 「着用ストレスを限りなくゼロに近づける」 ことを目指しています。

そんなに動きやすさに差が出るんですね!医療の現場では大きなメリットになりますね。 開発にはどんなメンバーが関わっているのでしょうか?

デザイナーや営業担当、そして 特許を取得したライセンスを持つ工場のパタンナー と一緒に商品を作っています。 それぞれの専門分野を活かしながら、細かい部分までこだわり抜いて開発しています。

専門的な技術が詰まっているのが伝わります! 開発の中で、特に大変だったことや面白いエピソードはありますか?

実は、営業面で苦労したことがありました。 うちのユニフォームは、 着心地の良さを追求したパターン なので、平面で見るとシルエットが綺麗に見えにくいんです。 そのため、たたみにくかったり、見た目だけではその良さが伝わりにくい…。 だからこそ オフラインでの営業では、実際に試着してもらうことを重視 しています。 着る前は「普通のユニフォームと何が違うの?」という反応でも、 一度着ると皆さん驚かれる んですよ。 試着をきっかけにファンになり、リピーターになってくださる方が多いのも嬉しいポイントです。


なるほど!確かに、着てみないと分からない良さってありますよね。 動体裁断の技術を採用した以外に、こだわった点はありますか?

素材にもこだわっています。 プレス不要のジャージ素材 を使用し、 吸水速乾性が高い のが特徴です。 さらに、 家庭用洗濯機で洗えて、部屋干しでも約4時間で乾く ので、毎日使っても負担になりません。 ヘビーローテーションしやすいのも、忙しい医療従事者の方々に喜ばれていますね。

乾きやすいのは助かりますね!すぐに着られるのは嬉しいポイントです。 売れ筋商品について — どのアイテムが人気ですか?

ドクターコートを含め、全体的にバランスよく売れていますが、 特にスクラブのトップスが好調 ですね。 色は ネイビーが特に人気 です。

やはり定番カラーが人気なんですね!実際に使われた方からの反響はいかがですか?

「着心地が良くて、夜勤の仮眠がしやすくなった」という声を多くいただいています。 中には、あまりにも快適すぎて プライベートのパジャマとして購入 されたドクターもいました。(笑) ご夫婦で追加購入されたという話を聞いたときは驚きましたね。

仕事着からパジャマになるほどの快適さ…!それはすごいですね。(笑) 今日は貴重なお話、ありがとうございました!
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